所蔵番号 No,17 No,18

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(マウスポインタで履板を動すことが出来ます。)

PANZER I , F型 PANZER Ⅱ, J型
PANZER I , F  PANZER Ⅱ, J ice cleat付き
  • 寸法 : 50 × 18.5 × 18 cm
  • 重量 : 12.8 kg (ice cleat 付き 15.4 kg)
  • 製造初年度:
  • 制式番号: 不明
  • 磁性 : 無し(グリップバーに弱磁性あり)

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おたまの酔言

久しぶりのドイツ戦車は結構マニアックな戦車になりました。w

PANZERⅠ F型 (VK 18.01). PANZERⅡ J型 (VK 16.01) であります。色々あって両方とも生産台数が約30両程度しか完成していません。何故に2台が一緒かは釈迦に説法かと存じますが・・・。ざっくり言うと、同時期に二つの工場(最終的には3つの会社)に同じような開発指示が出てそれじゃ開発分担を決めて部品の共用をすれば開発期間と手間が減るだろうってなりまして。車体下部や足回りなんかはほぼ共通部品でいくことに。結果、履板は同じ物に・・・。

公式(通説)にはこうなのですが履板をよく見ると2種類あることに気がつきます。下記の画像は両方ともPz.1 F型です。分かりますか?

履板を横に走っているリブ、正式にはクロス・ストラットと言うのですが(Dr.Peterに直接教えていただきました。ありがとうございます。)この幅が(赤くもないのに)3倍も違います。当博物館の収蔵品で上の3Dアニメーションの撮影に使ったものも幅が違ってます。

先行試作の状態でしたから、それぞれの工場(会社)で寸法データは共有していたが製造は一本化されていなかったのでしょうか?左の画像の太いクロス・ストラットは無垢ではなく下側が空洞になっているので極端に強度に影響はしていないと考えます。面白いですね。

私が当時の写真を確認した限りではPz.Ⅰ F型では太いクロス・ストラット以外を履いている車両は見つけられませんでしたが、Pz.Ⅱ J型では太いのと細いのの両方がありました。

現代に残された2両のPz.Ⅰ F型(セルビア ベオグラードの軍事博物館 と ロシアのパトリオットパーク?)はそれぞれ異なる履帯をつけていることも謎なのであります。ま、悩んで調べて想像することを肴に飲む日本酒の美味しいことこの上なし!であります。

この件に関してはまだ他の資料や専門家のご意見などを募って継続して調べていきたいと思ってます。情報お持ちの方のご協力をお願いいたします。

m(_ _)m